福島女性教員宅便槽内怪死事件

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遺体はその場でホースの水で洗われ、さらに運ばれた消防団の詰所で洗われ、医師による検案が行われた。 検案で死因は「凍え兼胸部循環障害」と判定された。狭い場所で圧迫され凍死してしまったという見解である。 体にはヒジ、ヒザにすり傷がある程度で目立った外傷も無かった。争った形跡も無い。 死後硬直の状況から26日頃に死亡したものと思われた。  遺体の身元はすぐに判明した。現場から車で10分ほどの村内に住むSさん(26)だったからである。 警察はSさんが覗き目的で便槽内に侵入し、狭さで出れなくなって凍死したものと判断した。  事故死として警察に処理されたこの事件だが、村内では疑問を呈する声が囁かれた。 死亡したSさんは村に両親と祖母の4人暮らし。スポーツと音楽が好きな好青年。 高校時代は仲間とバンドを組んでギターを弾き、自ら作詞もして、作詞ノートを何冊も残している。
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