本編

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「ということがありました。母様、おばさん。あと…なんでここにいるのですか?兄様」 「それは勿論、愛する妹の顔を見るためさ!」 私の兄様、サーザンド・ウェルナンデは次期王。つまり王太子な訳で忙しいはずなんだけど。 「うん、だからもう行かないと!じゃあね、フィー。いつかあのクソ親父ぶちのめすからまってろよ!」 「やめてお兄様。ぶちのめすのは私の仕事。取らないで」 「あらあら、ぶちのめすだけなんて甘っちょろいわ。もっとやっておしまいなさい」 「そうよ、あのクソ王…イダイナル国王陛下の押しかけ訪問うざいったらほんと。側室にさせられた時、いや見初められてしまった時からずっと迷惑してるわ。ミーシャがいなかったらあたし精神的に参ってたと思うもん」 偉大なるって棒読みになってますよー。 「でもわたくしはキキちゃんを虐める悪役王妃らしいわよ」 「言ってたやつ教えてくれない?全員なぐりとばす。下町育ち舐めんな野郎ども…ですわ。」 おぅ…。後宮怖いな。ある意味。
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