1.恋は堕ちるもの

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2XXX年ー Narita Air Port 「咲坂選手!」 ゲートから現れた男に大量のマイクとフラッシュが向けられる。 揉みくちゃのマスコミとファンの歓声に、小型のリュック1つでやたらと軽装な咲坂健次は、目を覆っていたサングラスをひょいと持ち上げ彼らに応える。 「5冠を勝ち取った感想を! 一言!」 高まる歓声の中、必死に声を張り上げるマスコミの声には返答せず、スタッフが作った道を悠々と歩き彼は空港を後にした。
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