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週末 私は早く帰宅 彼を待つ為に鍋の準備を始めた
彼からLINEで8時頃と来た それに合わせカセットコンロのスイッチを入れた
玄関がガチャとなる あ!帰ってきた…
(お帰りなさい)
初めて言った言葉だ 微妙にドキドキ
(あ!鍋美味しそうだね)
(あ~も ただいまは?)
(………ただいま)
(ビール冷えてるよ 飲む?)
(あ!うん ワイン買って来た アイスもあるよ 後から食べよう)
狭い部屋は鍋の蒸気で暖かくなった
彼が昔の話を始めた
(俺の父ね 昔バスの運転手でさ 俺も大人になったらバスの運転手にって思ってたな…母はガイド ほら香里がさカラオケで歌った時 昔の母を思いだしてさ…)
(へぇ…今お母様は?)
(…今も元気で旅行三昧 昔良く歌ってくれた歌 あれ好きだったな)
(どんな歌?)
(バスガール?凄い昔の歌でね…わた~し~は~東京の~バス~ガール~みたいな感じ)
(全く分かんない…ハハハ 後でググってみる)
(あ!聞いた話だけど 奥さん…凄い美人だって佳奈さんが言ってた モデルみたいな感じだったって)
(見られた?モデルか 昔雑誌のモデルしてたからかな 学生の時ね 俺のバイトより給料良くてさ…良くご馳走に……ん?どうした?)
(……聞きたくない それ以上聞きたくない!)
(話を振ったのは香里でしょ?)
(そんな事ないよ!で終わればいいのに…)
しまった!また怒らせたかも…
(ごめん プチ妬きもちだから 食べよう)
その後はいつものように接してくれてた彼だったが 飲み過ぎてその日は爆睡
朝コーヒーを淹れてたら彼が起きてきた
(おはよ コーヒー飲む?)
(おはよ~ 貰おうかな…その前に おいで!)
私はベットまで連れていかれた
(寝てしまったから…ごめんね)
彼は話ながらボタンを外していく
優しくキスをしながら もうそれだけで 私の体は熱くなった
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