彼奥

2/3
前へ
/37ページ
次へ
週末 私は早く帰宅 彼を待つ為に鍋の準備を始めた 彼からLINEで8時頃と来た それに合わせカセットコンロのスイッチを入れた 玄関がガチャとなる あ!帰ってきた… (お帰りなさい) 初めて言った言葉だ 微妙にドキドキ (あ!鍋美味しそうだね) (あ~も ただいまは?) (………ただいま) (ビール冷えてるよ 飲む?) (あ!うん ワイン買って来た アイスもあるよ 後から食べよう) 狭い部屋は鍋の蒸気で暖かくなった 彼が昔の話を始めた (俺の父ね 昔バスの運転手でさ 俺も大人になったらバスの運転手にって思ってたな…母はガイド ほら香里がさカラオケで歌った時 昔の母を思いだしてさ…) (へぇ…今お母様は?) (…今も元気で旅行三昧 昔良く歌ってくれた歌 あれ好きだったな) (どんな歌?) (バスガール?凄い昔の歌でね…わた~し~は~東京の~バス~ガール~みたいな感じ) (全く分かんない…ハハハ 後でググってみる) (あ!聞いた話だけど 奥さん…凄い美人だって佳奈さんが言ってた モデルみたいな感じだったって) (見られた?モデルか 昔雑誌のモデルしてたからかな 学生の時ね 俺のバイトより給料良くてさ…良くご馳走に……ん?どうした?) (……聞きたくない それ以上聞きたくない!) (話を振ったのは香里でしょ?) (そんな事ないよ!で終わればいいのに…) しまった!また怒らせたかも… (ごめん プチ妬きもちだから 食べよう) その後はいつものように接してくれてた彼だったが 飲み過ぎてその日は爆睡 朝コーヒーを淹れてたら彼が起きてきた (おはよ コーヒー飲む?) (おはよ~ 貰おうかな…その前に おいで!) 私はベットまで連れていかれた (寝てしまったから…ごめんね) 彼は話ながらボタンを外していく 優しくキスをしながら もうそれだけで 私の体は熱くなった image=510679514.jpg
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加