忘却

出会

メモ紙はすっかり忘れバックにしまったままだった

そんなある日会社に電話が入った 誰だろ…
(御電話変わりました 石塚です)
(香里さん？僕…守村と言います この前お世話になったツアー客の メモを渡した すみません 会社にまで電話して)

(あ！すみません こちらこそ…そうですね ハイ じゃ食事だけなら 今度は水曜が休みです あ…電話します すみません)

ちょっと怖い感じがしたけど 食事だけならと思い会う約束をした

(えっと 電話番号 あ あった)
紙はヨレヨレになっていた

夕方彼に電話を入れてみた が…出ない

5分後 折返し電話が入った

(すみません 忙しかったですね 石塚です)

(あ…ハイハイ 電話番号初めて知ったから)

用件を済ませ 食事の約束をした

約束当日 彼は車で来るとの事なので 駅で待合せをした

時間通りに来た彼の車に乗り 10分程行ったレストランへ入った

うゎ 高級そうなレストランだなぁ…
エスコートする彼に 女性馴れしてる？と思った

メニュー見ても良く判らず 彼にお任せした
(こんな所良く来るんですか？私初めてかも)

(イヤ僕も初めてハハハ 香里さんの職場近くをリサーチ)

(何歳ですか？)
(僕は27才 香里さんは？)
(28だよ じゃ～私がお姉さんだね)

彼が笑う…
(イヤ 年下と分かったら プーッワハハ)
(あら ダメだった？フフフ)
(イヤ別に良いけど)

楽しく食事を済ませた
(やっぱり 思いきって誘って良かった 彼氏居なくて良かった…)

(守村さんは彼女は？)
(居たら誘いませんよ…)

(また会って貰えますか？)
(どうしょうかな…)
(えーっ！また会おうよ あ！今度海行こう 秋の海も綺麗だよ 夕日に染まる海 ね！行こう)

(わかった！じゃ海 リサーチしててね)
(了解)
(所で 下の名前何？)
(祐也だよ)
(ゆうや？…)
(うん！今度からゆうやって呼んで)
(………)
(香里さん どうしたの？)
(あ…何でもない 帰ろうか？)

アパートの近くまで送ってもらって 次の約束は電話で連絡にした