後悔

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おばあちゃんが居る施設に向かった 調度食事が終わった時間帯だった (おばあちゃん 来たよ) (守村さん 良かったはね お孫さん見えて) 介護師さんがおばあちゃんに話かけた (おばあちゃん楽しみにしてたんですよ ) (そうですか 今日はおばあちゃんに昔の写真を持って来ました) (あら 守村さん可愛い…) みなさんが寄って来る (ガイドさんだったの?凄い) おばあちゃんはニコニコしてた (ね!おばあちゃん 東京のバスガール歌える?) 私はおばあちゃんと一緒に口ずさんだ (若い希望も夢もある ビルの街から山のてへ 紺の制服身につけて~私は東京のバス~ガール 発車おうらい 明るく 明るく 走るのよ~) 後はおばあちゃんが歌っていた ビックリするほど 完璧に歌うおばあちゃんだった みなさん拍手をして下さり おばあちゃんは満面の笑みを浮かべていた 何故か涙が溢れた 祐也も目頭を押さえていた (おばあちゃん また来るからね) (ありがとう 香里ちゃん ありがとう) 何度も私にそう言った (私 祐也と一緒に住む 決めた) 帰りの車で言った (本当に?やったー) (危ない 手放したら危ない) それから一週間後 私は祐也のマンションへ引っ越した 仕事場は少し遠くなったけど 早朝の出発の時は会社の寮に寝るようにした そして施設にいたおばあちゃんは自宅に戻る事に 何と自分でトイレも行けるし 足取りもしっかりしてきたと 介護師さんが言ってた そして いよいよ 結納の日がやってきた
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