不安

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不安

結納3日前から 私は実家に帰っていた 準備もあるし それと会社へも有休を貰っていた 着物着るのも一苦労だった (やっぱり 着物良いわね~もう少しで この振り袖も着れなくなる…) (あ…もうお母さん ちょっと帯締め結んで) (ハイ ハイ) そして父の車で 料亭へと向かった 家は 父と母 それに母の妹 叔母だけ 向うは 両親に祖父母 伯父夫婦 そこで再会したのだ… 斜めに座る彼父 私は祐也の顔がまともに見れなかった (あれ?石塚さん?だよね?) (あ…ハイ お久しぶりです) (どう言う事?) 祐也が不思議そうに聞いた (昔の部下だよ イヤ 参った まさかなとは思ったけど バスガイドって話だったから アハハ) (え?そうなの?香里昔の話あまりしなかったからね) 順序がバラバラだけど 両家が自己紹介して 事なく結納は終わった 私はおばあちゃんとしきりに話が弾み (おばあちゃんのお気にいりなのよ 香里さんの事いつも話すの) 伯母さんが言った (良かったですね 歩けるようになって) (香里さんのおかげかしら) (え~?僕は?) 笑いがおき もう昔の事 彼父もそう思ってるはず 神様このまま楽しい時間をずっと私に それから 結婚式 三ヶ月に迫った頃 私指名でガイドの仕事が入った 指名なんて初めてだ リストを見てビックリした これは祐也に言うべきだろうか 何もなければ言うよね?やっぱり後ろめたいから 黙ってた方がと思うんだよね? 自分と格闘しながら やはり言う事に決めた 後から何故黙ってたか言われたくなかったし それは義父の会社の小旅行だった
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