生命

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生命

私たちはマンションに帰る事なく 実家暮らしを始めた 義母さんは独り暮しになるし 迷惑かも知れないが 私は義母さんの役に立ちたかった 罪滅ぼしかも知れない そして一年後妊娠 出産 生まれて来た子供は祐也にそっくりな男の子だった おばあちゃんに見せると 息子にそっくりだと言ってた 亡くなった祐作の生まれ変りだと言っていた 生まれ変りじゃないよ おばあちゃんの息子 祐作さんは 今頃あの世で若い姉ちゃんと遊んでる 私はたまに夢を見るのだ 義父 祐作さんの夢を……あの頃の容姿で私の前に現れて 母さんには秘密な!と言って消える 勿論姉ちゃんを横に連れて (あ…ヨシヨシ 祐ちゃんお腹空いたかな…) 名前は祐太に決めた (香里 祐太ミルク飲まないよ おっぱいがいたんじゃない?) (えー!ミルクに馴れないと私仕事復帰出来ないよ 参ったな…おいで) おっぱいをあげると祐太はぐいぐい飲み始めた (こいつ笑ってないか? ほらおっぱい飲みながら 気持ち悪いな…) (本当だ フフフ 可愛い ) その後私はガイドの仕事に復帰するも 新人教育係りに採用 バスに乗る事はないから 子供の面倒も見られる どうしても無理な時は義母さんにお願いして上手くやってます 祐太は祐作さんの生まれ変りなんだろうか 最近ふと思う事があります。
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