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密会
(シッ誰か来る)
足音が…私は咄嗟に隠れた
(誰か居ますか?)
懐中電灯が辺りを照らす
(あ…すみません 会議室に資料置き忘れたと思ったけど ありませんでした)
課長が出て行き 警備会社の人が去るのを待って私も会議室を後にした
デスクに戻り 残りの仕事を二人でこなし 会社を出たのは10時を回っていた
(遅くまでごめんね)
(今度美味しいものご馳走になろうかな…)
(分かった じゃ日曜日何処かドライブに行こう)
(本当に?やったー)
課長の車で自宅まで送って貰った 車を降りようとするも ぐっと抱き寄せられ 再びキスをした
(唇タラコになっちゃう~)
本当にラブラブだった けして自分からは何処か行きたいとか お泊まりしたいとか我儘は言わないつもりだった 自分が愛されてるってだけで満足だった
自宅に戻り ある事を相談した
(ね…私一人住まいしょうかな?)
(何言ってるの20そこそこの娘を一人住まいなんて危ないでしょ?)
(だって残業とかあったりしたら いつも上司に送ってもらって 上司反対方向だから 悪くてさ 会社の近くなら便利だし夜道歩かなくてすむし お願い一人住まいさせて)
条件付きで一人住まいの許可を貰った それは抜打ちでアパートに来るって事だった
年明けて 私は会社からほぼ近いアパートを借りた 1kルーム 充分な広さ この事は課長には黙っていた ビックリさせたかったからだ
仕事の合間に課長にLINEを入れた
忙しいのか…既読着かない
外から帰社した課長は私を見たのが視線で分かった
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