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「それにしても何やってるんですかね、あいつら」
「お泊り会に違いねぇ」親分が答える。
「あーそういや、幼稚園の頃やったなぁ懐かしい…」二が答える。
「こんな時にぶつかるなんてついてねーなー」一が言う。
「ふん、しょせんガキと女の先生だ、寝ちまえば起きねえよ」
「りょ、りょうかい…ぐー」
「お前らちゃんとしないと分け前やらんぞ!」
──シャキーン! 背筋を伸ばす一と二。
「「了解しました。親分についていきます」」
「ふん! 」呆れ顔の親分である。
3人は神殿に置かれた御神体を盗みに来ているのだ、神をも恐れぬ不届者たちである。
実はある一部の泥棒仲間で、鬼王神社の御神体は有名だった。
ソフトボール大の宝石で、売れば何億にもなるらしい、それだけでなく、御利益は半端なく、手にした者は大金持ちになるという。
現に鬼王神社の氏子総代は大金持ちという話だ。
親分と子分一、二は無謀にもこの宝石を狙っているのだ。
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