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「こんな風に……」
「そこ……ダメ……」
「お前がココ弱いこと……あいつは知ってんの?」
「知るはずっ――な……い……」
「なぁ、馨……」
雄大さんが私を見下ろした。指の動きは止まらない。
「んんっ……」
感じている顔を見られるのが恥ずかしくて、目をそむける。指が止まった。
「お前もう……俺のモンな」
「え……?」
「お前の全部、俺のモンだからな――」
言葉の意味も分からないまま、激しく動き始めた指で絶頂に導かれた。
何度も。
何度も。
人間は欲深い。
与えられ続ける快感に神経は麻痺し、更なる快感が欲しくなる。
もっと気持ち良くなりたい……。
もっと甘やかされたい……。
もっと愛されたい……。
「もっと……」
恥ずかしさも忘れて、欲求が言葉になる。
「もっと…………」
雄大さんが優しく微笑む。
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