プロローグ

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 グサリと僕の体にナイフが刺さる。冷たく、鋭い刃が僕の胸に刺さっている。  君は……その大きな目に涙をいっぱいに溜めて僕を見つめている。その手には、ナイフを握りしめて。  ああ、ごめんね。君にそんな顔をさせることになって。だけれど僕には君を殺すことなんて出来ないから。  君には僕の分まで生きてほしいんだ。  だから、間違ってなんかないんだ。僕を殺して……この世界から抜け出して?
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