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ふわふわ店員さんと美女に会った2日後、私は出会ったお店に行った。
中に入るとふわふわ店員さんが、
「あ、この間の雨の日シンデレラ。打ち合わせ上手くいった?」
と声をかけてくれた。
「先日はありがとうございました。お陰さまで上手く行きました。そういえば、自己紹介もお名前を聞くのを忘れていました。
私、唐沢 歩美と言います」
「私は原田 由実。店長は桂田 悠真よ。
店長を呼んでくるわね、待っていて」
そう言っていったん、奥に引っ込んだ。
そしてしばらくすると、桂田さんを連れた原田さんがやってきた。
桂田さん…相変わらず、美女だ。
「この間、ありがとうございました。桂田さん」
私がそういうと、桂田さんはうふふと笑う。
その表情に同性の私まで惚れてしまいそうだ。
「雨の日シンデレラちゃん、こんにちは。よく来てくれたわね」
ん?原田さんもこの間もさっきも言っていたけど、雨の日シンデレラ?
「先程から、言っている雨の日シンデレラって…私のことですか?」
さっきから気になっていたことを口にすると、二人はフフっと笑う。
「もちろん。だってあの日、あなたの名前を聞くのをわすれてたし、あの時のあなたの表情ときたら…、継母と姉達にいじめられたシンデレラのようだったんですもの。でも、これからは歩美ちゃんって呼ばせてね」
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