2.

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 ──その後、お風呂で洗いっこしながら1回。  綺麗になったところでお互いのを舐めあって柴谷をまたイかせた。  「ごっくんしてくんないの?」なんてふざけたことを言うので、思い切り不味そうな顔で吐き出してやる。  そのあとベッドに戻ってもう1回。  ……柴谷、あえて言おう。  5回も出すとか、お前は十代男子かっ! 絶倫かっ!  毎夜毎夜、違う女抱いといて元気だなっ!!  ひと晩でこんだけヤるとか久しぶりだ。  なんだかんだ私も楽しんだけれど、久々のセックスはあそこがヒリヒリする。もうくたくただ。  時間的には始発が走り出してだいぶ経つ。  一眠りするより帰ろうと、私は服を手探った。 「はぁ……満足されました? 約束、守ってくれますよね?」 「突然、()に戻るのやめろよなー!」  下着を着けながら言う私に、柴谷が呆れ顔でツッコむ。  けれどすぐガシガシと頭を掻いてため息を吐いた。 「あーもう……満足はしてねぇけど、いいよ」 「ありがとうございます」  あんだけヤッといて満足しないとかどんだけ。絶倫こわい。  あ、だからヤリチンなのか、なんか納得。  私が簡単にお礼を言って服を着たのを、ベッドの上で見届ける柴谷。  まだぼーっとしているのか蕩けた表情でこちらを見ているので、 「余韻に浸りたいのもわかりますけど、さっさと着替えて出ましょう」と急かすと、彼はカッと赤くなった。 「ふん。布施なんて、全然たいしたことなかったっ」 「左様で」  膨れながらソッポを向く、その明らかすぎる強がりに、思わずクスリと笑みが漏れる。  こいつがなんで同性にも人気があるのか、少しだけわかったような気がする。  つまり、柴谷は面白い系馬鹿なんだ。馬鹿可愛いというか。  ……馬鹿には変わりないけど。
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