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◇
悪魔柴谷の言葉とは裏腹に、私は意識を失った。
疲れきっていたので寝たのかもしれないが、とにかく気絶して眠り込んだ。
目覚めたのは昼過ぎ。
柴谷は私が起きると、アロマを垂らしたお湯で絞った温かいタオルで全身を拭ってくれ、食事をベッドまで運んできてくれた。
なにこれ、下僕? マメすぎて少し引く。
「疲れてるだろ。ゆっくりしろよ」
なんて言いながら、持ち帰った仕事は取り上げられ、せっかく着た服は剥ぎ取られ、再びベッドへ沈められる。
休めと言いつつセックスはするのか。
マメで優しいかと思ったら、ものすごく自分勝手だ。
そんなことを繰り返し、休日が終わる。
久しぶりに汗をかき、頭を使わずに過ごした。
柴谷のおかげかは置いておくとして、溜まったストレスを発散し、かなりスッキリしてしまったのは事実だった。
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