9.ー柴谷視点ー

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 服を脱ぐのももどかしく、俺たちは激しく口付けしながら絡まり合い、相手の服を剥ぎ取っていった。  はだけた胸元に手を入れ、おっぱいを引っ張りだして揉みしだく。  先端に触れると、唇を塞がれた布施が呻いた。  ぐりぐりと指で刺激すれば、ツンと硬く尖ってくる。  キスをやめて乳首に舌を這わせると、布施は身悶えながら腰を浮かせた。  その隙に、スカートへ手を入れストッキングごと一気に下着を脱がす。  しっとりと濡れた下着を見て、口元がわずかに綻んだ。 「そんなに俺としたかった?」 「……自惚れも程々に」  息も絶え絶えだというのに冷たくあしらってくる。  俺は笑って彼女の脚を思いきり開かせ、太ももをくすぐるように撫でた。  大事なところには一切触れず、胸を舐めながらただ際どい場所を撫で続ける。  彼女の体がもどかしげに揺れ、ふいに細い指がツツと伸びた。俺のズボンのチャックを降ろそうと動く。 「欲しいの?」 「窮屈でしょ、手伝ってあげる」  いたずらな指先は、俺の股間を弄って欲望を引き摺り出す。  それが大きく硬く張りつめているのを見て、布施の指は挑発するように蠢いた。  思わず体がギクリと反応し、俺は誤摩化すように笑って息を吐く。 「素直に欲しいって言えばいいのに」 「素直に挿れたいって言っていいですよ」 「この負けず嫌い」 「意地っ張り」  むっ、と一瞬、睨み合った後、俺は布施の唇に噛み付くようにキスをする。彼女は驚きつつもすぐに順応し、舌を入れると応えてきた。  応えながら、俺の竿を握りしめて扱いてくる。
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