祭りの夜の帰り道

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これ、話す自分でも思い返す度に信じられないなって思ってしまうような出来事なんですけど。 今からもう、七年くらい前になるでしょうか。 大学の夏休みを利用し地元へ帰省したときの、八月に入って一週間くらいが過ぎた、蒸し暑い夏の夜に体験した話です。 私の住んでる町は、八月になると毎年お祭りがあるんです。 夜の六時半くらいから町の大通りを通行規制して、そこに出店がズラーっと並んで、田舎で娯楽も少ない地域ですから、皆楽しみにしながら集まってくる。 で、その年は私も久々に休みが重なった友人と、二人ででかけることにしたんです。 童心に帰った気分で射的や金魚すくいなんかを楽しんだりして、それで一通り遊んだ後はビアガーデンをやっている所を見つけて、そこで馬鹿話をしながらずっと飲んでいました。 そんなに大きくないビルの屋上から下を見ると、楽しそうに行き来する人たちの姿なんかが見れて。そのうち、すっかりアルコールが回って良い気分になってしまって。
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