衝撃

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「ムラキ…タカコ」 「知ってますか?」 「いや。 琉、 この名刺は僕がもらってもいいかな?」 俺は頷いた。 持っていても仕方ないし見たくもない。 「すいませんでした。 せっかくの食事の席を」 「いや、 構わないよ。 試合前に心配事は禁物だし。 …大丈夫かな?」 「麗奈は…まだ無理だと思います。 ダメージがでかすぎて」 「いや、 君は大丈夫なのか? 酷い顔だ」 「え…」 「しっかり睡眠をとって、 ストレスを軽減してね」 「…はい」 先生が出ていく。 俺は自分がどんな顔をしているのだろうと思った。
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