ep.2『眩しい季節』

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「なぁ~、暑っちぃよ若波ちゃん。  この部屋クーラーあるじゃん。入れようぜ~!」 「扇風機で十分だから使ってないんだけど、そんなに暑い?」 「暑いです!」 「涼しい方がいい?」 「涼しい方がいいです!」 「そうか……わかった」 「やった!」 「それじゃ、ちょっと忙しくなるな」 「へ?」 「フィルター掃除からだ」 「………」 ――蝉の声より騒がしい夏が始まった。
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