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あの夜、あのまま家に来て以来、夏来はしょっちゅうここに入り浸るようになった。
そして気付けばいつの間にか、
当然のように毎日この部屋へ帰って来るようになっていた。
「(これってもう、一緒に住んでるのかな…?
それともただの長期滞在?)」
エアコンを見上げる夏来の顔を覗き込んでみる。
「あ~、とりあえず一旦麦茶でもどうよ?」
「(わがもの顔だ。
これはもう絵にかいたようなわがもの顔だ)」
きっかり均等になるように注いだ僕の作品を、
自分が勧めるような言い方でそれぞれの前に置いて、トレーを適当に放り出すと、
誤魔化し笑いをいっぱいに浮かべた顔でゴクゴクとそれを飲み干した。
…まったくもぅ。
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