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彼女の文章は大抵お嬢さんとの日常だが、その日常はすごく異常。読むたびに、本当に悲惨なこと、理由が説明できないこと、でも逃れようのないことが世の中にはあるんだなあ、と、何の苦労も味わったことのなかった32歳の私は思ったものだ。それだけじゃない。彼女の書くものは、辛い残酷なことも、笑っちゃうことも、美味しいものの話も、読んでる本の話も、役所公司も、とにかくイッショクタに、ゴチャゴチャで、読んでるこっちの気持ちもゴチャゴチャになってくる。そのうち、私は彼女の文章を読むのがしんどくなって、クラスを休むようになった。
逃れようもない悲惨なことは、ただ生きてるだけでも出会ってしまう。
だから、どんなにちっぽけな悲惨でも、私はわざわざ見に行ったりしたくない臆病者。
お化け屋敷も嫌い。ホラー映画も嫌い。動物園も嫌い(だって動物たちは皆、こころもと無さそうにしてる)。ペットショップも初めの10分は楽しいが、「このベロ出して寝てる犬はウリモノなんだ」と気づいた時点で、みぞおちの辺りがざわついて家に走り帰ってしまいたくなる。
ディズニーランドも人工的なフレグランスつきの柔軟剤同様、気持ち悪い。
あぁ…「羊の木」の話は一つも出来ていないね。
とにかくモヤモヤモヤモヤしている。
私は、宮腰一郎は、やっぱり天使の一種じゃなかったかと思う。
海の底から来て海の底に戻って行ったんじゃない?
人間の友達がちょっと欲しかった、みたいな
被害者家族の問題とか、色々あるだろうけど
彼女には逃げられたけど、(宮腰自身たいして執着してなかったみたい)
のろろ様も、怒ったのか喜んだのか判らないけど
私は味方でいよう。だってタイプだもん。
演じた松田龍平は最高に素敵でした。
青い服着て斜めにどこかを見てる底知れぬ目
モールス信号送りたくなる目
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