いざ。帝国に。

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「何故、貴様等がそこに居る!未だ天界は格差や差別を認めるのか!此処は人の世界だ!神が干渉する必要は無いはずだ!!!」 大きな声が聞こえた。声の主を確認すれば、正面奥にやたらと豪華な場所に豪華なきらびやかに光る椅子が有って、そこに大きな魔石が沢山着いた衣装を纏う男が居た。 魔石には色々な効果が付与されて居るようだ。その魔石が重いのか椅子に座ったままの男は怒鳴る。 「答えろ!天界の犬め!地上に勝手に干渉など、してはならないのでは無いのか!」 怒鳴りつけて来る男に冷たい目を向ける二人。 「ふん!不干渉だ?俺様達には関係ない!貴様が、彼女に干渉して来た時点で俺様達には貴様に干渉する権利を有するんだよ!馬鹿が!」 ルシファーの言葉に、男はルシファーを睨みつける。 「たかが一人の女如きにそこまで関わる意味が、見えん!貴様等はどうかしてる!神の愛し子だと?!そんなものが、通用するものか!してはならないんだ!」 そう言って再び魔法が飛んで来たけどそれも全て、消えた。 男は益々強い目つきで二人を睨みつける。 「天使が人間風情を、守る意味など全く無いでは無いか!くだらない!人間などいくらでも勝手に生まれて来るんだ!そんなもんに価値などない! そんな物よりも、天界の者達が如何に充実して生きるかが、重要なのではないのか!価値の無い人間など、実験用の生き物以外の意味など無いではないか!」
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