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「お待たせ。優香。久しぶりぃ、元気だった?」
優香は、中学の頃からの親友で、高校は別々になって疎遠にはなり、会うのは本当に久しぶりだった。
「まあね、恵理子も相変わらず、元気そうでよかった。」
「優香から連絡が来た時は、本当に嬉しかったよ。だって、優香、電話番号変えて、ぜんぜん連絡取れなかったから。」
「ごめんごめん。つい忙しくて言いそびれちゃって。」
「それにしても、暑いね~。ちょっと、あの喫茶店にでも入らない?」
「うん。」
その日は、じめじめと湿気が高く、おまけに気温も高くて今にも雨が降りそうだった。
「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください。」
「優香、何にする?」
「私はアイスコーヒーでいいわ。」
「じゃあ、私も。すみませーん。」
「お決まりになりましたか?」
「アイスコーヒー二つください。」
「えっ?・・・かしこまりました。」
ウエイトレスの女性が、一瞬怪訝な顔をしたのが気になった。
「あれ?優香、私変なこと言ったっけ?あのウエイトレスさん。え?って言ったよね。」
「ううん、何も変じゃないよ。たぶん、聞き逃したんじゃない?」
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