続第二話 つかむ手

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アクセルペダルにある右足がピクリとも動かない。 「ちょっと???」 もう時刻は夜20時くらい。 足元なんて見えない。 しかも運転してるし。 俺は後ろのセイゾーに 「すまんセイゾー? なんか足が動かんなった!! ピクリとも動きやがらん!! とりあえず運転はするけど、俺の足をペダルから引き抜いてくれ!!」 すぐにセイゾーは助手席に回って、 ステアリングの邪魔にならないように、俺の足元を覗いた。 「うわっ!!!」 セイゾーが飛び退いた。 そのまま助手席に引っ込んで、怯えた表情。 「なんやねん?! はよせな事故る!! 頼むわ!!!」 長い下り坂で、このスピード。 俺はほんとにギリギリで運転していたため、思わず声を荒げた。 セイゾーは怯えた様子で答えた。 「だってお前……足に手が……手がお前の足を掴んどる…」 「きゃぁぁぁ!!!」 聞いてた後ろの彼女たちが悲鳴をあげた。 ナオトが彼女たちを抱きしめる。 「はぁ?! もうえぇっちゅうねんくそ女!!!!」 俺はもうそれを見たら腹が立ってしょうがなくて、クソ女に罵声を浴びせながら、陀羅尼経と十二番と早九字をフルで切ったった。 おかげで足は離れたけれど、間に合わなかった。 あまりのスピードにカーブを曲がりきれなくて、ガードレールに突っ込んだ。     
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