15人が本棚に入れています
本棚に追加
食べてから少し休んでまた泳ぎに。
俺らは、水を得た半魚人のように泳ぎまくった。
昼前まで海に浸かってたからいいかげん疲れて来た頃
『沖に浮いてる信号フローティングブイまで泳ごうぜ?』ってナオトが言い出した。
ここから2キロ以上は離れてる。
俺もセイゾーもぜんぜん平気だけど、さすがに彼女たちに遠泳は無理だろ?って止めたが、彼女たちは、『浮き輪で付いてくから大丈夫♪』と元気いっぱい。
まぁいいかと、一応サバイバルナイフだけ持って遠泳に出た。
のんびりのんびりと潮の流れを感じながら進む。
先頭はナオトとセイゾー。
彼女たちを真ん中に置いて、俺がしんがり。
もしもサメが来ても、充分に対処出来る自信があった。
そのまま一時間ちょっとかけてフロートブイに到着。
ブイのまわりに付いてるカラス貝とアワビを獲ったり、ブイに登って日焼けしたり、
さんざん満喫して、俺らは岸に向かった。
行きしなと同じ陣形。
アワビとカラス貝を持ってるため、俺は若干遅れ気味だったけど、無事にあと100メートルほどで岸に着くって時だった。
ガボッ!!
突然何かに海中に引きずり込まれた。
すぐに足の有無を確認する。よかった。ちゃんと付いてる。
最初のコメントを投稿しよう!