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「これは何だ? ん? 」 「――――あんた、最低だっ」  羞恥に頬を赤らめる美しい男に、また嗤ってみせ、手の平のそれを、男はじゅるりと音を立てて舐めた。 「……お前は、潮も……甘いな」 「やっ!! 」  一瞬、抗議の声を上げるが、それは直ぐに悲鳴に変わった。 「あぁ――――――! 」  男は、美しい獲物を抱えた状態のまま一気に立ち上がると、更に最奥を抉るように、腰を突き上げた。 『駅弁』と呼ばれるこのスタイルに、背中が完全に宙へ浮いた状態の美しい男は悲鳴を上げながら、それでも憎い相手に(すが)ざるを得ず、必死になってその首へ両腕を回してぶら下がる。 「っく、苦し……」 「オレは、いい気分だ」 「ああ! こわ……れる……! 」 「この程度で壊れるって? それならもう、とっくの昔に壊れてるハズだろう? 」 「――――っ!! 」 「まだまだ! 」  嗤いながら、抱えたその華奢な身体を、駅弁のまま無慈悲に振り回す。  そうすると、身体を支えている――――突き刺されたままの猛々しい雄芯を離すまいとして、健気なほどに、そこがキュウキュウと締まる。  本当に、堪らない。  これだけの美肉を味わう為なら、全てを犠牲にしても構わない。 「まったく、お前は――――どこもかしこも、全部が最高だ」  震えながら縋り付いてくる、腕の中の男へ惜しみない賛辞を送り、止めとばかりに突き上げ、その体内で再び砲身を爆発させる。 「ひ、ひぃ! 」  口から泡を吹きながら、仰け反り、美しい男は声にならない悲鳴を上げる。  目の前に星が躍る。
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