それは大学二年生の時の事…

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 その路地は真っ暗で、かなりの不気味さがありました。が……  パチパチ……パチパチ……  と、また聞こえてきたのです。  ボクが歩を進めていくと、廃屋のようなアパートがあり、そこに何人かの人影がありました。 「あの……何を……」  妙にその辺りだけ、ボー……と明るくなっているのですが……  よく見ると、白いドレス姿の1人の少女がマッチを持って、そのアパートに火をつけていたのです。 「ちょっと、何をしてるんだ!」  ボクが駆け寄ろうとすると、その内の一人の老人が、ボクを止め、 「違うんじゃ……違うんじゃ……」
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