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熟女クラブ
秋めいてきました。
これから人肌恋しい季節に入るとお客様も増えるので、女性の人数を増やすべく求人募集をかけました。
思ったよりたくさんの女性が面接に来てくれたのですが、40代、50代の熟女が多いのには驚かされました。
長寿社会の一端を見せつけられた感じです。
当店は開店当初より、『若い女性がアルバイトしている店』をコンセプトにやって来たので、彼女たちを採用することは出来ないのですが、それでも彼女達との面接は有意義なものでした。
さすがに年の功で、さまざまな経験を積まれているので話はおもしろく勉強にもなりました。
中に、熟女クラブで働いている42才の女性がおりました。
熟女クラブに興味があったので色々と話を聞きました。
「お客様はどういう方が見えるんですか」
「比較的若い方が多いです。愚痴を聞いてもらいたいとか、叱られたいとか、ドMのお客様がほとんどです」
「楽しそうじゃないですか? どうして辞めたいの?」
「私はSじゃないし…あれこれお客様に説教出来るガラでもないので」
確かにおとなしそうです。
彼女の話を聞いて食指を動かされました。
そのお店のママはそれはもう上からで、お客様に言いたい放題だそうです。
私はドSではありませんが、言いたいことを言えたり、めめしいお客様を叱ったり出きるなんてステキだと思います。
うらやましいです。
お客様に、
「一つの店で複数の女性をくどいてんじゃないよ」
とか、
「早い時間から来てラストまで粘るんじゃないよ」
とか、
「女の子にはいい顔して、陰で料金に文句つけてんじゃないよ」
などなど、思っても口に出来ないことを思いきり言えたらどんなにスカッとするでしょう。
当店は若い女性が主流とは言え、千鶴ももう40才間近、友美も30才半ばでお互い熟女です。
二人ともSではなさそうですが、ホスピタリティー抜群なので、何とかやってくれるでしょう。
二人を引き連れて、熟女クラブをやりたい思いがマジ募っています。
毒舌ママになりたいです。
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