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それからの私はめちゃくちゃ頑張った。元々、勉強自体嫌いじゃないしそんなに成績も悪いわけじゃなかったから真面目にやり出すとそこそこ結果を出せた。
やれば出来るじゃん私。ただ、先生が側にいると何も頭に入ってこなかっただけで。
なんとしてもご褒美貰わなきゃ。
だって、ご褒美ほしいよ。
先生のお家に行って美味しいご飯を作って食べてもらってちゃんと私の事も見てもらうんだ。
いつまでも先生に子供扱いされたくない。
少しでも先生に近づきたい…
だから、合格も恋も絶対に手に入れてやる!
そしてーーー
頑張った甲斐あって
「よっしゃ!」
私は見事、志望校に受かる事が出来た。
よく頑張ったよ私。えらいえらい。
だけど……一つ気になる事が出てきた。
合格出来たのは凄く嬉しいんだけど、よく考えたらもう先生に勉強を教えてもらう事ってないんだよね。
大学合格という目的も達成できた訳だし。これでやっと先生も私のカテキョから解放ってワケか。
てことは……
もしかして、この前のが最後の授業ってこと?
そっかぁ。
そうなのかぁ。
寂しいね。
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