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「だーかーらぁ、お前さ、それ反則だって。」
そう言うと先生のキスはもっともっと深くなった。
それは呼吸も出来ないくらい激しくて初心者の私にはかなりハードルの高いものだったけど嫌じゃなかった。
こんなお子様な私だけど先生に求められているのかなって。少しは自惚れていいのかなって。
先生にギュッと抱きしめられながらキスされて、ああ、私もしかしてこのまま先生と最後まで……とかちょっと思ってたらあっけなく唇は離れていった。
「えっ?」
思わず叫んでしまった。すると先生は
「はい、今日のお勉強はここまでな。続きはまた今度。」
涼し気な顔して言うし。
「続き…が、あるの?」
「そっ、お前だけの為に特別授業な。」
そう言うと先生はニヤリと笑う。だけどーー
「やっぱもうちょっと授業するか?」
ってまた私にキスをしてきた。今度は最初から深いキス。
だけどさっきよりほんの少し余裕が出来た私は恐る恐る自分からも舌を絡めてみた。
すると先生は
「先生の教えがいいと、生徒も優秀だな。」
満足げに言い、さらに激しく私の唇を奪った。
最後の授業は終わったけど、まだまだ先生に教えてもらう事はこれからもたくさんありそうだ。
そんな事を思いながら、私はそっと先生の首に腕をまわした。
【最後の授業】
終
※超短編のはずが長くなりました……(汗)
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