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「それで、体調悪くてここにも中々来れなくて、だけど漸く熱も下がって具合も良くなったんだけど一人部屋で寝てたら浮かぶのは君の顔ばかりで…あっ、別に腹減ってコンビニで働く君を思い出すとかじゃなくて……変なやつに声掛けられてないかなとか思い出したら寝てられなくなって…って変なやつってこの状況だと俺じゃん!ごめん…」
そこまで聞いててイメージとは随分、違う彼の様子に思わず笑ってしまう。
「俺…今、相当カッコ悪いよね?」
自虐的に苦笑いする彼。
「そんなことないですよ」って言おうとしたら彼は手のひらを私の目の前に突き出し言葉を遮った。
「待って。ダメ元でもこれだけは言わせて。だから…、だから、今度、俺とちゃんとしたご飯食べに行きませんか?」
そんなの……
そんなの返事は決まってるよ……
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