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声をこらえて甘い吐息をひそめるように重ねる。下手な喘ぎ声よりよほど淫靡だ。
「雪乃、イっていいぞ」
耳のそばで囁き、花芽を引っ掻いた。
「あ! ……――んっ、ふぁっ、んっ」
鷹瑛の指が敏感な芽を掠めるたびに、腕の中で雪乃がびくびくと震える。彼女を優しく抱きかかえながら、その下では、興奮に膨らんだ突起の包皮をめくり、芯を露出させて何度もはじく。
「あぅ、あん、あぁ――」
鷹瑛にすがりついて、雪乃ははくはくと空気をはむような呼吸を繰り返す。なかなか頂点まで上り詰められないのか、わななきながら上げる声には涙が混じり始めていた。
「ん……んん、んぅ……ひむろかちょう……」
助けを求めるような声ですがられて、雪乃の頭を優しく撫でた。
もしかしたら彼女はこういう体勢でイクのに慣れていないのかもしれない。
「雪乃、力みすぎるな。イこうとしなくていいから、気持ちよくなることだけ考えろ」
「ん、ん、ん――、あ……あぅ」
雪乃は素直に力を緩めて、貪欲に快楽を追い始める。鷹瑛に身を預けきって、きゅうきゅうとすり付いてくる。
「あ、もっと……ひむろかちょう、もっと……」
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