10人が本棚に入れています
本棚に追加
登校
朝はサンドイッチだった。
やっぱり私はココの料理に目がない。
始めての登校日はやはりワクワクする。
顔には‥でていないはず。
「おはよう、アイリちゃん」
あ、昨日お母様が親友として設定してくれた子だ。
優しそうで可愛かったから、この子にしたんだった。
「えーっと、おはよう?」
名前は確か‥
「ホノカちゃん」
「…」
え、なにその沈黙、怖い。
「どうしたの?アイリちゃん、熱でもあるの?」
笑い飛ばされる。
「えーっと、ホノカさん?」
首を振る。
「ホノカくん?」
フルフル
「ホノカ?」
「そうだよ!もう、どうしちゃったの?」
こ、細かいところ教えてもらうの忘れてたぁ~!
「ううん、何でもない。それより、早く行こう!」
出来るだけ明るく振る舞う。
罪悪感が募っていくのは気にしない振りをした。
ガラガラ
「「おはようございます」」
「はぁ~い、おはようございますぅ~」
あ、私の席、どこだろう。
「ホノカ、私の席、どこだっけ」
「えー!本当、今日はアイリちゃんどうかしてるよ」
「そ、そうかな」
「えーっと、……あれ?アイリちゃんの席、どこだっけ?」
…即行ピンチじゃん!お母様、何してるのよ!抜かりはないはずでしょ!
「わ、私も分かんなくて…」
どうしよう、どうしよう!?
「退けよ、邪魔だ」
聞き覚えのある声が、刺々しく降りかかる。
「えっ……チサト…?」
「…は?何で俺の名前知ってんの?てか、邪魔なんだけど。入り口で喋んなよ」
は、
「はぁ~!!!」
意味わかんない!
チサトって、本当はああいう奴なの?しんっじらんない!
「て言うか、お前…誰だ?」
「っ!」
え、なに、こいつには効いてないの?皆自然に私と接してるのに…
「な、何言ってるのよ~チサト君。アイリちゃんはアイリちゃんでしょ?」
「アイリ?…そんな奴居たか?」
「い、居たよ!もう、どんだけ私の事興味無いのっつーの!」
あ、ヤバイ。自分で言って自分で泣きそうだ。
「ふーん、まぁいいや。お前の席、俺の隣だからな」
「は、はぁ?何でそうなるのよ!」
「分かんなかったんだろ?席」
そ、そうだけど…
「図星だな。んじゃ、隣だ」
いきなり隣とか…緊張しちゃうじゃん…
あ、そっか。こいつ、記憶無いんだった。
「あははーははは…はは」
本当に記憶ないんだよね?!?!
キーンコーンカーンコーン…
「はい、じゃあ席に着いてくださぁ~い!」
せんせーい、緊張して胃に穴が空きそうです、保健室行ってもいいですか?
登校初日…
超さいあく!!!!!!
※ここからアイリ少しツンデレ?&鈍感になってしまいますが、誤字や誤った文字の使い方がありましたら、是非、コメントで呟きください。文句はハートが折れちゃうので、労ってください。お願いします。視聴者様の、美男、美女の皆様、大好き、愛してる
613より、愛を込めてw
最初のコメントを投稿しよう!