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ホノカside
「ど、どうしようっ!アイリちゃんが…アイリちゃんが流されちゃったっ!」
「落ち着け!ホノカ」
「落ち着いてなんかいられないよ!早く、ママに知らせないとっ!」
「だから落ち着けって!冷静になれ!」
チサト君の荒い言い方にビックリして向き直る。
「ここはまだ開拓途中だろ?」
コクリと頷く。
「だったら通信魔法なんて伝わるわけないだろ?分かったか?ここは、戻って助けを呼びに行くか、俺たちで探して助けるか、の二択だ。どうする?」
そんなの分かりきってる。
助けを呼びに行くのはさっきの道を折り返すと言うこと。つまり、あと一時間半もかかる。
もし、その間にアイリちゃんに何かあったら……
「…っ、行く…」
「どっちだ」
「私たちで…行く!」
「そう来なくちゃ」
真剣な顔をしていても、私を元気づけようと明るい口調で話しているのが分かる。
ごめんなさい、心配かけて。私、もっとチサト君に相応しくなるから!
「ほら、行くぞっ!」
そう言って私たちは川沿いを全速力で走るのだ。
(箒に乗らないのは森に魔力がないから!魔力は神が地球にかけたが森は大体ムラがあるそれをかけ直すのはその地の主。同じ属性だと全体的に能力がアップする)
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