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鏡に全身を写してみると、幼さの残る顔のせいで少年のように見えた。
昼餉を済ませると、藤堂と着物を買いに出て、替えの着物を手に入れることができた。
屯所に戻った後藤堂と別れ、千香は部屋に戻ると、じっと考え込んで。もしかしたら、藤堂も、今日の騒ぎで誰かの命を奪ったのかもしれない。
着物を行李に片付け、膝を抱える。
多分これからも見たくないものを沢山見てしまう。それでも、新選組に居たいなら、簡単に負けたりしない強い心を持たなければ。
千香は一人胸に誓った。
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