止まった時間、動き出す

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―――きょうちょっと遊びに行かない? ―――あっ、いいね~ う~ん・・・私はきょうも早く帰ろうかな・・・ 「美雪も行くでしょ?」 「あっ、ごめん・・・きょうもパス・・・」 「そう・・・じゃあまた今度だね」 「うん、ごめんね~」 ・・・特に理由があった訳でもないけど・・・ ちょっと悪いことしちゃったかな・・・ 「また今度行こうね」 「まぁ・・・用事じゃしかたないよ」 「う、うん」 う~・・・なんかバレちゃってるっぽい・・・ ・・・そんなことしてる間にきょう最後の授業。 きょうの最後の授業は担任の先生。 ・・・担任の先生ならちょっとくらい許してくれるよね? そんな勝手な言い訳をして、手は携帯へ・・・ 先生が黒板に字を書いてる間にメールを・・・ ・・・ ・・・やめ。 やっぱり出せない・・・ こんなに時間が開いて・・・お互いの距離まで開いて・・・ ・・・こんなんじゃダメっ、ちゃんと授業受けなきゃ・・・ ・・・う~ん・・・こんな時ほど時間が経つのが遅いって思うんだよね・・・ ・・・きょうも・・・なのかな・・・ 人の世話を焼くのは好きなのに、じぶんのことになると・・・はぁ・・・ 授業に集中しなくちゃいけないってわかってるんだけど・・・ 心はうわのそら・・・     
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