山の日 ver.2

2/4
前へ
/17ページ
次へ
(...て、....き、て。・・・ぉ、きてよ・・・・) 聞きなれた声と肩を揺らす優しい刺激に目を覚ます。 「ん。・・・・う、み?」 うっすら目を開けると嬉しそうな顔の海斗と目が合う。 「りくちゃん!お誕生日おめでとう!!」 「んー、あぁ、ありがと・・・。ん?どした?」 まだ寝ぼけてぼーっとしていると、なんだか目の前でもじもじしている。 「ぅ、あの…お誕生日だから、今日は、りくちゃんが…王様なの。」 一生懸命伝えてくれているが、良く分からないまま頭に王冠を乗せられる。 「ん?あー。ありがと?・・・・で?」 「ぁ、ぅ・・・えっと、、、命令は?」 こてんと首を傾げて聞いてくる可愛い姿に、思わず本音が漏れる。 「あー。セックスしたい。」 「ぅええ!?ん、、な、っ……バカッ!」 顔を真っ赤にして背けられたが、自分で言った手前引くに引けないし、多分プレゼントとか思いつかなくて、用意できなかった申し訳なさと、悩みすぎで頭がパンクしているようだった。 「夏らしくさ・・・・どろっどろに汗かきながらセックスしてみるか?」 俺も大概頭が沸いているようで、突拍子もないことを思い付く。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加