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りくちゃんの誕生日まであと1ヵ月ちょっと…。
ってまだ自分の誕生日も来てないんだけど、俺の分はこの前めっちゃいいプレゼントもらったし。めっちゃ幸せだったし。
俺もりくちゃんにさいっっっこうのお返ししたい!!!
でも・・・
「おもいつかないーっ!!!」
あいりと菜々とみおちゃんに絶賛泣きついているところである。
「えー、あつにぃなんか、酒あげとけばいいじゃーん。うちいいテキーラ入ったよー!夏はやっぱテキーラっしょ!」
そういって騒ぐ幼なじみの菜々は酒屋の娘だ。酒飲んどけばハッピーなんて菜々ぐらいだろ。
「んーじゃあ、プレゼントは僕!でいいんじゃない?」
みおちゃん!?バイト先の仲良しでちょーかわいい女の子なんだけど、ちょっと発言がぶっとんでいる。
「はいはい、2人とも可愛いけど海斗が本気で困ってるからちゃんと考えてあげましょうねー」
あいり様・・・。まじ、美人。かっこいい。神々しすぎる。
そうやって俺が感動して放心している間にも、話はどんどん進んでいく。
「どうせ海斗のことだから豪華なごはん用意してー、お家飾り付けしてー、とか思ってんでしょ。ま、お洒落なレストランでディナーして、ホテル泊ってとか陸也さんが考えそうだもんね。」
あまり付き合いの深くないはずのあいりが、ずばっと兄の性格を言い当てる。
「そーそー、あつにぃはそーゆーとこ拘るから、わちゃーってホームパーティーみたいなのにすればいいんだよー!」
やっぱ酒だよー!と、相変わらず菜々は兄ちゃんに飲んでほしいお酒を次々に勧めてくる。
こいつは当てにならないな・・・。
「ホームパーティーならやっぱり手作りケーキだよねぇ。海斗くん何作るの!?」
まともに戻ったみおちゃんと料理の話しをする。 やっと実のある話ができるー!って思ったけど、
「そうじゃなくて!いろいろ相談乗ってくれて嬉しいんだけど…プレゼントどうしよう!?」
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