山の日

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「あー。分かった。考えとく。」 軽く流されたけど、言葉とは裏腹にさらにねっとりときつく抱きつかれる。 「けど...これ、どーしよ。」 そう言って少し困った声で、 固くなったものを押し付けられる。 「う.....す、する? 」 まんざらでもないが、戸惑いがちに尋ねると、にこやかな笑顔で当然のように告げられる。 「うん。服、全部脱いで 。」 「な、なんでっ!?あ、あれするんじゃないの? 」 自分からフェラするなんて恥ずかしくて言えない上に、いきなり身ぐるみ剥がされるとも思っていなかったので、余計に恥ずかしさが増す 。 「あー、全裸でして欲しいんだよねぇ。なんか燃えるじゃん。 」 訳分かんないことを言いながら、してもらう気満々のりくちゃんはリビングのイスに腰掛けて前だけ寛げる。 相変わらず首に引っかけたままのネクタイに、雑に腕まくりをされたシャツ、靴下まできっちり履いているスーツ姿で誘われて、なぜだかゴクリと喉が鳴る。 「ここでするの? 」 そう聞きながらTシャツの裾を握りしめる僕も、たぶん期待を含んだ目で見つめているはずだ・・・ 「だめ?」 自身を軽く持ち上げ、ねっとりと視線をからませてくる。 「へんたい....」 命令された訳でもないのに、その目に見つめられると自然と手が動く。 恥ずかしくてじわじわ服を脱いでいる間中、一言も喋らずにじっとりと全身見つめられて、まだ触れられていない身体が熱を持つ。
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