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ー某月某日 午後4時43分
県立白嶺女学園高校
放課後
2年1組の教室ー
神鳴巽
『授業も終わって
後は帰るだけだけど、
何かやる事ないかな
冬花ちゃん……。
なんだか最近
ヒマでヒマで……』
林冬花
『平和で何よりじゃないか』
巽
『そういえばさ、
いま、駅前のロイヤルンバタンで
スイーツバイキングやってるらしいよ!
いっしょにいこうよ!!』
冬花
『遠慮しておくよ……。
私は食が細い方だからね』
巽
『じゃあひさびさにみんなで
ネット対戦やる?
あの、ほら、
キャラがいっぱいいるゲームの』
冬花
『それもさすがに食傷気味かな。
レートマッチ8000戦はしてるし、
言いたくはないが、巽はまだ
私たちとやり合えるレベルには
達していないしね』
巽
『ううう……わかってるのに
面と向かって言われると
つらいよ冬花ちゃん……』
冬花
『精進しなさい。
ああ……そうだ。
面白い遊びなら
一つ心当たりがあったよ』
巽
『ほんと? どんなゲーム??』
冬花
『【汝は人狼なりや?】……、
いわゆる、
【人狼ゲーム】さ。
聞いたことはないか?』
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