原子爆弾のイメージ

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原子爆弾のイメージ

珈琲が好きだ。 非常にクダラナイ分類だが、缶コーヒーとかカフェの不味いコーヒーは『コーヒー』。お気に入りの喫茶店で飲む時や、ちゃんと淹れた時は『珈琲』だ。 本当は単なるカフェイン中毒(ジャンキー)なだけだが、表向きは珈琲中毒と言っている。中毒とは言っても、以前の様にカフェインを摂取していなければ手が震えるなんて事は無い。ただ未だに、一度カフェインを摂取すると暫くは身体がカフェインを求めてイライラする程度だ。 話が逸れたが、珈琲を先月から飲み続けている。正しく言うと、『自分で淹れた』が頭に入る。単にカフェインの摂取だけならば、コーヒーでもお茶でもコーラでも良い。 珈琲を淹れるには、心の余裕が必要だ。先ず珈琲豆が要る。豆を挽く手間が要る。湯を沸かす時間が要る。フィルター等器具の準備が要る。もっと言えば、豆の選定やグラインドの調整等々、挙げれば切りが無い。淹れ方も道具も色々あるが、現在は普通のペーパードリップのみだ。理由は単純。今の自分の心の余裕具合に加え、ペーパーフィルターが沢山残っているからだ。アルコールランプの炎を眺めていた頃が遥か昔の様な気がする。実際、サイフォンを使わなくなって5年以上経つのだと改めて気付く。キッチンが後少し広ければ、当時と同じだけの心の余裕が生まれただろうに。
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