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「うー...いじゅみ...の..かあいいお尻が...かちょお! ..せきにん.とってくださいっ!」 「嫁にしろってか? 」 「はっ! ...あげません! 」 「だから、どっちだよ」 馬鹿げた南と冷静な課長のやり取りはタオルケットに埋もれた泉の耳にも否応なしに入ってきていた。 『恥ずかしい』『消えたい』と思う泉に課長の声が聞こえてくる。 「はあ...もう俺帰るから。うちにも可愛い嫁さん待ってるし」 そう言うと課長は踵を返し玄関へと向かった。 課長とて南と同じように久々の帰宅なのだ。 つい飲み会で盛り上がってしまい遅くなってしまったが早く帰りたい。 飲みすぎた部下を送る羽目になってしまったが早く帰りたい。 何せ家には可愛い『嫁』と呼ぶ相手が待っているのだ。 課長は玄関口で靴を履きながらチラリと部下とその恋人がいる寝室へと視線を向けた。 要領良く器用で会社でも結果を残し始めた己の部下と部下がメロメロだと常日頃から惚気ている恋人。 まさかその相手が同性とは思わなかったがなかなか面白いものが見れた。 嫉妬丸出しだった部下の恋人が纏っていた真っ白なモノを思い出す。 「裸エプロンもいいな。今度アイツにもやらせるか」 家で待つ『嫁』を思い浮かべる。 『男の僕がこんなもの着るもんか! 」 顔を真っ赤にして恥ずかしそうに抗議する姿を思い浮かべ小さく笑った。
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