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クチュ 「ああっ....ち..こ...きもち..」 己の口から卑猥な言葉が零れればそれすら興奮材料となる。 片手で陰 茎を優しく包めば、もう片手で更にローションを足した。 そのまま動かせばクチュクチュと厭らしい水音が響く。 脳裏に己の大好きな恋人の顔が浮かんだ。 「やっ...んあっ..みなみ...みなみ...みなみぃ...」 繰り返す名に比例するように陰 茎を扱く手も速くなる。 射精感が体の奥から這い上がれば目を瞑った。 『泉...大好き』 「やっ..でるっ....」 咄嗟に近くにあったティッシュで亀 頭を包めばじんわりと湿っていった。 『準備』という名目だった筈が思ったよりも体力を使ってしまいぐったりとなる。 遠くで時計の針の音がした。 「....何時だ」 やたらと大きく聞こえてくるその音が少し鬱陶しく思えた。 時計を見れば泉が食事の用意を終わらせて、かれこれ4時間を越そうとしている。 既に『今日』は終わり『休日』が始まっているのだ。 体力を奪われた『準備』と帰ってこない現実に疲れたように瞼が閉じそうになっていく。 『打ち上げ...まだなんだろな...』 別に他の可能性は考えることはない。 南という男を泉は信用している。 瞼が落ちそうになるのを抵抗したくなるが、泉とて明日は勉強ばかりな生活の合間の休みなのだ。 溜まっている疲れに抗えず眠りそうになるすんでのところで玄関先からドタドタと激しい音が聞こえてきた。 『帰ってきたっ』 そう思えば先程まで感じていた睡魔は影も形もなくなっている。 更には居間に続く扉の開く音が聞こえた為、泉は慌てて起き上がるとこの部屋の扉を開いた。 「南、おかえりっ! おそかっ.....」 笑顔で迎えた先にはよろける南の肩を組み抱きかかえるようにしている男の姿があった。 「あっ、裸エプロン....」
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