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「ヴァスティ!お前はいつもそうだ。そうやって、僕を巻き込むんだよ。覚えてないとは言わせないぞ!この前だってお前の考えたツリーハウスのせいで僕がどうなったか!」
「それは俺が悪かった!でもちゃんと庇ったじゃないか…」
「僕はヴァスティみたいにバカに頑丈じゃないんだ!木の上から落ちたら骨も折れるよ。それにお前が普通の人間だったらあんな無茶な庇い方して大怪我してるとこだ!」
「でも俺はお前の下敷きになっても実際怪我なんてしてないだろ」
「何が問題って、僕はあの方法じゃ上手く木を固定できないって言ったのにお前がそれに耳を貸さなかったんで二人して危険な目にあったってことだよ。」
「…お前がそんな母ちゃんみたいに育っちまったのは俺のせいか…」
「自覚があるならもう少し大人になってよ。」
ゲリトの腹の立つことは結局何があっても口の上手いヴァスティのせいで村のみんなからはドジなゲリトと身体を張って友達を守るヴァスティと見られていることだ。
「今度は別に危なくないだろ?池に行くだけだ!一緒に見に行こうぜゲリト」
「…どうせ断らせる気ないんだろ。でも言っとくけど山奥のばあさんにだけは…」
「ちーがーう!目的は、女の子だよ!忘れるな。明日の明け方、ミズガルズの大池へ見に行こうぜ!鶏が鳴くより早く行って戻ればお前も親にとやかく言われないだろうしばあさんだってそんな時間には寝てるよ」
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