-クビ?-

5/10
前へ
/37ページ
次へ
 「…矢田さんほどの、ひとなら、他の職場でも、すぐに馴染めるよ…人柄はいいし、胸も大きい…」  そう言いながら、この禿げ頭の店長が、私の大きな胸を見た。  私、矢田トモコの大きな胸を見たのだ…  今にも、私の大きな胸にむしゃぶりつかんばかりの表情で見たのだ…  私の中で、なにかが、プッツンと弾けた。  それは、もしかしたら、理性かも知れない…  「…キモイ…」  私は大声で言った。  「…キモイ?…」  禿げ頭の店長が、唖然とした表情で、私を見る。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加