鈴ばあさん

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俺は恐る恐る、外を見ました。 うちの庭には、大工仕事が趣味の祖父が作ったブランコが置いてありました。 そこに、鈴ばあさんは座っていたのです。 いつもの鈴が一番ついたバッグを持って、じーっとこちらを見つめる鈴ばあさんの姿は、あまりにも異様に思えました。 俺は怖くなり、カーテンを閉めて別の部屋に移動しました。 携帯電話など普及していない時代です。母親に連絡などできません。 俺はただただ、鈴ばあさんがいなくなることを願っていました。 でも次の瞬間、さっきまで俺がいた部屋から、あの音がしたのです。 ――チリン。
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