同士。

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アナスタシアは同じ能力を持つ者がいるのではとは思っていたが、まさかこんなに近くに、まして父ニコライ2世の片腕であった事に驚きを隠せなかった。 ユスーポフ候は信じて良い方なのか? 確かにユスーポフ候は父の片腕として忠実に仕えてくれている。それが本当に彼の心からの忠誠心であるのか。 アナスタシアは、ユスーポフ候の心に意識を飛ばした。。。 ユスーポフ候はこのロシア帝国の民衆全てが何不自由なく生活する事が出来るにはどうするべきかをいつも考えていた。 ニコライ2世は心から話をすれば理解して下さる方。しかし、今ラスプーチンに心を支配され自分を見失われている。どうしたものか。。。 アナスタシアはユスーポフ候が自分と同じ考えでいてくれる事に心底安堵と共に、嬉しさを感じた。 「ユスーポフ候を信じてみよう。」 そう心に強く感じたアナスタシアであった。
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