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怪僧ラスプーチン。
アナスタシアには3歳年下の弟、皇太子アレクセイがおります。
アレクセイは生まれながらに「血友病」と言う病に侵されており、少しの傷でも出血が止まらず、最悪死に至らしめる病でありました。
アナスタシアは、少しの出血や病であれば「癒す能力」で治癒する事が出来ましたので、能力がわかってしまわない様に、姉マリアに協力を頼み、人知れず治療を試みていました。
ですが大量の出血になるともうアナスタシアの力だけではどうにもなりません。
いつしかニコライ2世は念力で病を治せると名の知れた、僧のグレゴリー.ラスプーチンを宮廷に招き入れたのです。
確かにラスプーチンは治癒能力はありました。只、アナスタシアの能力も加えての治癒であった事は誰にも知る由もありません。
アレクセイが病に倒れると、尽くラスプーチンは治癒してしまうので、いつの頃からかニコライ2世やアレクサンドラ皇后はラスプーチンを崇拝するようになりました。
そして僧でありながら、ニコライ2世を操り政治に関与をし始めたのです。
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