同士。

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同士。

「アナスタシア。。。」 「アナスタシア。。。」 囁き声を感じながらアナスタシアは目を覚ました。 最近いつも誰かに呼ばれている。。私に囁きかけてくる声が聞こえてならなかったのです。 一体誰なのだろう?もしかしたらわたくしと同じ能力を持っていらっしゃる方なのであろうか? と、モヤモヤした気持ちでいたある日。その声はハッキリと聞こえてきた。 「アナスタシア様。私は今宮廷内におります。」 驚きと恐怖と、それでいて誰なのか知りたい気持ちでたまらなく、アナスタシアは宮廷内の声の聞こえて来た方向へと走って行った。 そこは父ニコライ2世の執務室。父と帝国の主要官僚達が、何やら激しく意見を交わしている声が聞こえてきました。 「まさか主要官僚の方の中にわたくしと同じ能力を持っている方がいらっしゃるのでは?」 アナスタシアは会議が終わるまで階段の踊り場で待っていた。 しばらくすると、執務室の扉が開き、父ニコライ2世と主要官僚達が言葉を交わしながら歩いて出てきました。 アナスタシアは誰が呼んだのかと目を泳がせていると、こちらをじっと見ている誰か。。 父ニコライ2世の片腕である連隊長のレオニード.ユスーポフ候。その人でありました。 目が合うとまた声が聞こえ、 「アナスタシア様。私はあなたをお助けしたいのです。アナスタシア様が思っておられる通り、私にはアナスタシア様と同じ能力があるのです。近いうちに是非お話しをしていただきたいと思っております。」 そう心に語りかけてきた。
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