怪奇日蝕(かいきにっしょく)

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常吉がゲーセンに入ってから数十分後のことでありました。 パートタイムを終えて、疲れた表情で帰宅を急いでいたきよみがゲーセンの前を通りかかったのでありました。 その時に、ゲーセンに入り浸りになっていて殺人思考のシューティングゲームにのめり込んでしまった常吉を目撃したので、怒りに震えていました。 なんなのかしら一体… 義姉(ねえ)さんは、常吉が塾に行かずにゲーセンに入り浸りになっていると言うことをわかっていてチューイせえへんみたいね… 常吉は、近い将来一朗みたいに家出を繰り返してケーサツ沙汰を起こしてダラクしてしまうみたいね… その頃でありました。 家の居間には、愛南と久馬・きよ子夫婦とゆうまがいまして晩ごはんを食べていました。 テーブルの上には、愛南が作りました豚肉をゆでたサラダが置かれていました。 きよ子は、一朗が食卓に来ていないのでどうしたのだろうかと心配しまして、愛南にこう言いました。
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